
管理職は割に合わない。ワークライフバランスが大事だし、今後も今のポジションで十分だよ。
小売業界のみなさん、こんな風に思っていませんか?
そうですよね。結論、ぜんぜんいいと思います!私もそうでした。
しかし——
「出世しない」を続けることで何が起きるのか。そこを理解した上で選んでいる人は、かなり少ないと思うんです。
私自身、元大手ホームセンターで5年働いた後に転職を経験しました。転職活動を通じて初めて、「なんとなく現状維持でいいや」という考えがどれだけリスクを孕んでいたかに気づきました。
この記事では、出世・上昇志向なしのまま、小売業界で働き続けることで実際に何が起きるのかを解説した上で、「じゃあどうすればいいか?」を転職目線でお伝えします。
この記事を書いた人
凡人キャリア 編集部
ホームセンター(小売)に新卒入社 → 金融業界へ転職し年収約160万円アップ。「ふつうの人」のキャリア選択に役立つ情報を発信中。
この記事で分かること
- 「出世しない」を続けると小売の若手に具体的に何が起きるか
- リストラ・転職難が他人事ではない理由
- 上昇志向がなくても今すぐできる、たった一つの行動
- 「管理職が不安」「割に合わない」という不安への答え
「出世しなくていい」を続けると、どうなるか
① じわじわ働きにくくなる
今のポジションでも、歯車として十分会社に貢献できている。それで最低限のお給料をもらえれば十分——その感覚、わかります。
ただ、その「歯車」は毎年更新されます。小売は離職率が高い分、入れ替わりも早い。自分が5年選手になった頃には、活きのいい新人が次々と入ってきます。
さらに、同期や後輩が順当に昇格していくと、同じ立場だと思っていた人たちとの差が開いていく。周囲からの扱いも、じわじわ変わっていきます。
「ずっと今のままでいたい」は、実は現状維持ではありません。周囲が動いている分、相対的に下がっていく、ということです。
② いずれリストラの対象になる
「それでも定年まで会社にいられればいい」と思う方もいるかもしれません。ただ、それは会社側にとっても都合が良くない話です。
実際の数字を見てみましょう。
- 2025年に早期・希望退職を募集した上場企業は43社、募集人数は約1万3000人(前年比約3割増)
- そのうち約7割の29社が黒字企業。つまりリストラは業績悪化だけが理由ではない
- 2025年に休廃業・破産で市場から退出した企業は約8万社、10万人近くの正社員が転退職を迫られた(近年最多水準)
(出典:東京商工リサーチ、ダイヤモンドオンライン)
しかも小売業は、EC化・人手不足・物価高のトリプルパンチで業界再編が続いている状況です。大手ホームセンターや量販店でも、店舗閉鎖・人員削減のニュースは珍しくなくなりました。
「自分の会社に限っては大丈夫」というのは、残念ながらかなりリスクの高い考え方です。
③ いざ転職しようとしても苦労する
「大丈夫、最悪リストラされても転職すればいい」——全くその通り!会社にしがみつく必要はないでしょう。しかし、何の実績も積み上げていない人は、当然簡単に歓迎してはもらえません。
企業が中途採用に求めるのは、即戦力性です。「前職で何をやってきたか」「どんな成果を出したか」が問われます。上昇志向なしで過ごしてきた数年間が、ここで効いてきます。
小売出身者が転職で苦労する典型的なパターンがあります。
- 「接客してました」だけでは差別化できず、応募先の選考がなかなか通らない
- 焦って応募数を増やすうちに、企業研究が雑になり、さらに通過率が下がる
- 疲れ果てたタイミングで「誰でもいいから来てほしい」企業に拾われる
つまり、その企業が前職より好条件である可能性は、かなり低いです。
【朗報】今すぐできることは、たった一つ
ここまで読んで「じゃあ今すぐ頑張れるかというと……」という気持ちになった方もいると思います。その気持ち、わかります。
でも安心してください。今すぐやるべきことは、たった一つです。
転職活動を始めましょう!
転職活動と転職は別物です。
- 転職活動にリスクはほぼない(かかるのは交通費と時間くらい)
- 転職するかどうかは、内定が出て待遇を見てから決めればいい
- 転職活動自体が、自分の市場価値と現在地を知る最短ルート
具体的に動いてみて初めて「自分には今何が足りないか」「では、今の会社でどう動くべきか」が見えてきます。転職するつもりがない人にも、それだけで大きな価値があります。
私がそうでした。転職活動を始めてエージェントに話を聞いてもらうまで、「自分のスキルがどの業界で通用するか」なんて考えたこともありませんでした。動いてみて初めて視界が開けたのです。
「それでも出世は不安・面倒」という人の、よくある声
Q. 管理職は自分にできるか不安。失敗が怖い
A. 上司にできていることは、あなたにもできます。なぜなら、マニュアルと前例が揃っているからです。
小売の現場仕事はそれが特に顕著で、新しいリーダーが失敗しないための仕組みが会社側に蓄積されています。あなたは自営業の社長ではなく、会社という船の中にいます。個人の失敗は、会社のシステムが責任を取る話でもあるのです。
Q. たとえ頑張っても責任手当が少なく、割に合わない
A. それ、転職のサインです。
「自分の仕事はもっと適切に評価されるべきだ」と感じる瞬間が来たら、それは今の会社での市場価値と、外での市場価値にギャップが生まれているサインです。
その感覚のまま何年も同じ場所にいるのはもったいない。そのエネルギーを転職活動に向けると、希望の待遇で歓迎してくれる会社に出会える可能性がぐっと上がります。
今は下積みだとしても、動ける準備をしておくことが大事です。
おわりに|あれは嘘でした
冒頭で「出世しないマインド、ぜんぜんいいと思います!」と言いましたが、あれは嘘です。その方が読んでもらえると思って……すみません。
しかし実際、転職前の私もそんな感じでした。「今のままでいいや」という気持ちで働いていましたが、転職活動を経て初めて、考えが変わりました。今の会社ではひたすら頑張るつもりです。
もう一度言いますが、転職活動にリスクはありません!いい企業に出会えたなら転職すればいいし、そうでなくても自分の経験や実力、市場価値が分かり、未来を見通す絶好の機会になるでしょう。
「キャリアに悩む小売出身の方が、転職で希望を叶えられるように」
そう思ってこのブログを書いています。「転職活動、始めてみようかな」と少しでも思ったなら、まずエージェントに話を聞いてもらうだけでもOKですよ。応援しています!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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